オーディオ・遊び



「ゴミ箱」・「中華鍋」・「カイショマス」利用、無指向性スピーカーボックス 

我ながら、恥ずかしいくらいのアンチョコさと手抜きです。
今回の狙いは
2WAYです。(反射板の中華鍋に小型のフルレンジスピーカーを仕込んだのが味噌)
(お客様が購入された唐木商品は、この製作で浪費せず蓄えていたエネルギーをタップリ注いでいますのでご安心下さい)


下の写真
右の「ゴミ箱」(70リットル)に仕込んだスピーカーは コイズミ無線 DAITO DS-200F 8Ω
左の「雨水マス」(30リットル以上)に仕込んだスピーカーは NFJ(ノースフラットジャパン) フルレンジスピーカーユニット5インチ(131.5mm)3Ω/MAX36W






下の写真
反射板に利用している「中華鍋」に仕込んだスピーカーは
 NFJ(ノースフラットジャパン) ALTEC LANSING 3インチ(75mm)ダブルマグネットスピーカーユニット4Ω/8W





下の写真
「カイショマス」に逆さに仕込んだスピーカーは パルコ 17cmコアキャシャルスピーカー DCU−C171W




事の始まりは台所で使っているコンポにランダム機能がない事でした。
ず〜っと不満が溜まっていたので、思い切って買い換える事にしたのですが。
ネットで中古アンプを物色中「中華アンプ」(ある程度嵌りました)なる言葉を見つけたのが、
道を踏み外す元で、最終スピーカー作りまで、はまり込んでしまいました。
この段階では、過去のフルレンジスピーカーをコンクリの「カイショマス」に入れなおす事でワクワクしていました。

若い頃の情熱が蘇り、エネルギーも湧いて来ました。

と言っても、身体が思うように動かないので、
フルレンジ一本槍で「無指向性」にこだわっていたのが、歳と共にいろいろ制約が出てきた事と重なり、箱作りも億劫になり、既成の物利用で「ゴミ箱」を思い付きました。
商品作りに差障りの無い範囲で作れる物を、との苦肉の策からの間に合わせのスピーカーボックスです。

ネットでアンプを物色中に、次の寄り道でNFJの数百円のスピーカーに出会い、径が小さいから「中華鍋」の容積でも無理なく音が出るのでは、との憶測と、
反射板としての利用だけで表の窪みを遊ばすのは勿体無い、とのケチ臭い発想から、
高音域用にスピーカーを仕込んで2WAYも面白いのではと考えました。
それが「中華鍋」スピーカーです。

あとは実行のみ。

結果
切りっ放し、削りっ放し、配線むき出し、ボルト・ナットむき出しの、凡そプロが関わったとは思えない形で収まっています。

それで、肝心の中身、つまり音ですが、これが面白かったです。

フルレンジ一本(勿論無指向性形式)で聞くと

フルレンジの良さは色々あるのですが(今は割愛)、
環境音楽を流した時、メインの楽器演奏の裏で波の音が入っていたのですが、浜辺で録音したのかな?
と言った感じで聞こえます。

2WAY(無指向性)で聞くと
その浜辺が、波打ち際(足首が波で洗われる場所)で録音したのでは?
と言った臨場感に包まれました。

普通にオーディオファンならとっくの昔に経験している事でしょうが、小生には新鮮に驚きで、
凝り性なら大枚をはたかれる訳が解りました。

3WAYだとどうなるかな〜?
!水の中?
そんなアホな!










「スマホ拡声器」

日本では「エコスピーカー」英語圏では「passive speaker」が適当な呼び名かと思います。

私が取っ掛かった時は、存在自体を知らなかったもんですから、
単純に「スマートフォンの拡声器」、縮めて「スマホ拡声器」、
筐体の構造上から「スマホ・ホーン」と
分かり易く呼んで人に説明してきました。。

此処に至るまでは「賽の河原の石積」のような、
作っては気に入らず、作っては気に入らずでした。

理想があって具体化したのですから、それで完成のはずが、
2〜3日見ていると欠点
(自分にはそう見える)が見えて来るのです。

木柄・縦横の比・音道の構造・材質等、であったり。
そしてもっと早く、簡易に、丈夫に出来ないかと…。
歯止めがきかなくなり、何度も途中で飽きました(^_^;)
しかし、物作りのしがない性ですね、少し経つとまた触るのです。

何時でも時間があると、参考になる物が無いかとネットでアップされている個々の
”スマートフォン用のスピーカー”を鵜の目鷹の目で探しました。

ネットに疎い私が検索を掛けても、調べられる範囲は知れています。
形・発想・作者等色々調べて勉強させて頂く内に、見えて来る物がありました。

作者の置かれている環境・歴史・アイデンティティーが入っている事を。

それらを(勝手な推測です)鑑みて、失敗を重ねてくると、
自分の外してはならない方向が見えてきました。

今回、販売に至った「スマートフォン用エコスピーカー A・B」には
「唐木屋 木原由貴良」が反映されています。



下記店舗にて展示販売


手に取って、ホーン構造・木質に因る、
癒しの音・拡声の効果をご確認下さい。


福岡・天神MARUZEN福岡店(文具)
TEL
 092-738-3322(要 電話確認)



         








次に続く